徒然なりまする。

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とりもなおさず腹式呼吸が大事というおはなし

腹式呼吸が大事である。

安定して発声するためには。

 

ボイトレをしてる人でなくとも、なんとなく知っていることだと思います。でも、腹式呼吸がどういう状態を指すか、どうやったら腹式呼吸が実現できるか等を正確にわかってる人はあまりいない気がします。ボイストレーナーでもです。というか、ボイストレーナー(ネット含む)で、私が腹式呼吸ができるようになる方法を教えてくれる人はいませんでした。

自分もわかっていませんでした。ですが、前記事でも示したら通り、腕立て伏せあるいは四つん這いの姿勢だと楽に発声できることから、この姿勢だと腹式呼吸が達成できているのかもしれません。

で、繰り返しますが、ボイトレでつまずく箇所って千差万別です。自分の場合は、恐らく「押すべきところを引いてしまっていた」ということかもしれません。

どういうことかというと、声って息と一緒に出ますよね?それは横隔膜(腹の辺り?)に起点があるらしいです。

それともうひとつ、喉です。前回も言いましたが、喉の力みとかはボイトレの大敵です。

この、腹と喉の二つを考えます。

自分が陥ってたのは、

 

喉は引こうとしている状態(吐く息を少なくしようとしている状態、声を小さくしようとしている状態)

横隔膜は押そうとしている状態(吐く息を多くしようとしている状態、声を大きくしようとしている状態)

 

という状態だったかもしれません。つまり、喉と腹が逆の動きをしていたのです

この二つの方向が一致していなければ、良い発声ができなそうというのは、なんとなくわかると思います。

この状態を言い換えると、

それは、「自分は大きく声を出そうとしているけど、体は小さく出そうとしている」ということかもしれません。ではなぜこうなるか?と考えたら、心理的な問題かもしれません。それは、「自分の声を他人に聞かれたくない、大きい声を出してはいけないという意識」からくるのかもしれません。多分フロイトで言うスーパーエゴです。

つまり、心のどこかで「大きい声を出してはいけない」という鍵がかかっているにもかかわらず、それに気づかず無理矢理扉を開けようとしているみたいな。扉を開けるというのは、「大きい声を出したい」という欲望とでもしておきます。普通だったら、まず鍵を解除すべきなのです。

この状態は、例えるなら「頑丈な南京錠があるにもかかわらずそれを無視して扉をガチャガチャ言わして開けようとしている」みたいなことかもしれません。

その心のチグハグが、体に現れた、という仮説です。

 

次に、なぜそう思ったか?

 

カラオケで歌っている時に、高音部分に差し掛かります。例を挙げると、

https://m.youtube.com/watch?v=ESsijJ2AUGQ

 これの1分25秒あたりから一番のサビに入りますが、歌詞はこんな感じです。

 

だれもがむねのおくにひめたまよいのなかで

 

このうち、高音(恣意的なものです)は「むね」と「おく」と「よい」と「なか」です。何となく高いのはわかると思います。それ以外は楽に発声できます。

で、当然高音は難しいです。ですが、それ以外の高音ではない部分の音程が怪しくなっていることに気づいたのです。しかもその部分は声も小さい。むしろ、高音そのものよりもそれ以外の低音部分が問題だということですね。

高音と低音は関係ないからいいのでは?という人もいると思います。というか、自分もそう思ってました多分今日までは。でも、どうやらそうではないようです。

どういうことかというと、先ほど喉と腹、押す引くの話をしました。この歌のサビを歌っている時、サビ以外の低音部分で「引いてしまっている」ということです。

なぜ引くのか?

歌には抑揚がありますよね?抑揚とは、言い換えると引いたり押したりです。

抑揚がないとつまらないとよく言われます。自分も強くそう思ってました。だから平坦に同じペースで歌うことを嫌っていました。というか、何なら引きの一手でした。

今からいう話はなかなか理解してもらえるとは思いませんが、歌があったら歌を歌わないというのがボーカリストの究極の表現方法だと思うのです。

で、それに基づいてずっと引きの体制で歌ってきました。基本の体制が引きなのです。多分それが染み付いてしまっていますミスチルとか特に聞き込んで癖が染み付いてしまっています。彼もプロの歌手なので当然抑揚つけます。

もうひとつ、引きの体制になってしまう要因が歌う体力です。喉は無尽蔵ではないので、歌えば必ず一定の割合で疲れます。無限に同じ声を出し続けることは不可解です。また、多分これが一番重要かもしれませんが、肺も無尽蔵ではないです。一定以上空気を出したら、また空気を吸い込まなければ声は出ません。

この喉と肺の二つの疲れを恐れていました。すると、簡単に言えば高音だけ大きく声を出して、低音はなるべく省エネで歌うというスタイルになったのです。しかし、この字面だけでは正しい歌いかたのように見えるのが非常に意地悪な罠だなあ、と今は思います。字面だけでは抑揚がついた良い歌いかたに見えるので。この省エネ部分が引きの体制です。

正しく腹式呼吸の体制(自分にとっては押しの体制です)ができてれば、喉はサビの高音まで持つし、肺も持つのです。多分たくさん空気を出してたくさん吸い込むのがいいんでしょう。

以上のように、自分の場合引きの体制になる要因が二つもありました。だから、引きの体制になってしまうためのスイッチみたいなものが歌の中で普通の人よりかなり多くあります。極端に言うならそれは低音全て。地雷みたいな感じですかね。

一度引きの体制になると、それを再び押しの体制にするのは難しいです。それでも高音がくるので、体は無理矢理押しの体制にしようとします。

ここで、※の状態になった、ということです。例のチグハグです。

で、これを解決する方法は、「引きを一斉せず、ずっと押しの体制を貫き通す」です。というか、仮説なんですがね。明日から試します。

「声が他人に聞こえてしまうかもしれない」

「ここで大きい声を出すと喉が疲れ、肺の息が失われて、サビの高音がでないかもしれない」

という恐怖と向かい合いながら、地雷を避けてずっと押しの体制で一曲歌い通せば、ボイトレはすすむと信じて明日から頑張ることにします。

そして、「押しの体制が基本としてきちんと定着した」暁には、抑揚をつけるために今度は「引きの体制を部分的に取り入れる」ことで、歌が上手くなるんだろうと思いますね。