徒然なりまする。

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小阪ちひろについて①

ご挨拶?

私の好きなヒロインの小阪ちひろ神のみぞ知るセカイちゃんの考察記事です!

もう連載終了した作品ではありますが、とりあえず各ヒロインの攻略毎に自分が考えてることを書いていけたらな、と思います。

この娘に関しては、熱を込めて言いたいことがあるので、気合入れて書きます!

なのですが、私の解釈が多々混じるので、そういった趣旨のものとご理解いただけたらな、と思います。

 

それから、説明をめちゃくちゃ省くので、どちらかというと、神のみ既読者向け記事になるかと思います。

 

 

ちひろの場合、攻略エピソードは二回ありますが、とりあえず一回目の攻略エピソードから考えていくことにします。単行本4巻、FLAG.28~FLAG.32収録のお話です。

 

それと、今回の攻略は二回に分けて記事にします。

 

考察

序盤の気になるところをざざっと。

 まず、序盤でのちひろに対する桂馬の心の動きをざっと並べてみます。

  • 「気持ち悪い」と言われショックを受ける
  • 駆け魂に乗っ取られてもいーのか」と言われ、焦る
  • ちひろが先輩に告白してる場面を目撃し、ショックをry)
  • 落ち込んだちひろを励まそうとする

これらは、個人的には「桂馬がちひろに対してやんわりとした好意(はっきりとした恋愛感情ではない)を持っていること」を表す描写だと思います。

一つ目と二つ目はすんなり納得してもらえると思いますが、三つ目はちょっと強引かもしれません。

三つ目について、素直な見方なら、先輩への告白現場を目撃した時に何か桂馬がショックを受けてるように見えるのは、ちひろがを攻略する際に大きな障害となるから、労力がかかるという意味で絶望したという風に考えられるかもしれません。

でも、前後の桂馬の様子を見ていると、自分としては先ほどのような結論に至ります。

 

それで、今まで散々ちひろなんか知ーらんの桂馬でしたが、駆け魂に乗っ取られるリスクはどうなんだ、という鋭い問いかけにはさすがに動揺しています。まあ、仮にここで「知ったこっちゃない」と言い切る冷血無慈悲な主人公であれば、話は展開しませんしね。口では常々リアル女なんか知らん、と言いながらも根は優しいというのがわかります。神にーさまはなんだかんだで結局現実の女の子にも優しいのです。

 

桂馬とちひろの最初の衝突

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先日のちひろの失恋した現場を目撃してしまった桂馬はちひろを励まそうとしますが、あっさりと別の男に移動してしまう彼女を見て憤慨。ここで桂馬が怒ったのは、字面通り受け取るなら、恋愛に対して真剣味が足りない、不誠実だ、みたいな理由でしょうか。もちろん、ギャルゲー基準での恋愛観ですが。

まあでも、傷ついたちひろを心配して損した、っていうのが本心な気がします。

ということでちひろを心配してたのがばれてしまいました。綺麗に「ギクッ」としてますけれども。こういう時に、思わず本心でないような、相手を攻撃する言葉を勢いに任せてガーっと言っちゃうのが桂馬の悪い癖ですね。

とはいえ、ここではちひろ自身が応えていない点で大丈夫かもしれません。だけど、今度は屋上でちひろを傷つけてしまいます。そして、同じ過ちを二回目の攻略でも犯してしまいます。そう考えると、完璧な理想の世界の人間に見える桂馬も、あくまで現実に生きる不完全な一人の人間に過ぎないということかな、ということになります。そのことは、私の解釈では後々重要になってきます。

それにしても、二度も同じ間違いを、しかも同じ相手にしてしまうのは、神にーさまらしくないですね。

もちろん、そういう見せ場を作ったほうが、物語として面白くなるから、という事情もあるんでしょうけれど。

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桂馬と対峙する時には、口をついて出てくるのは悪口ばかりですが、仲のいい友達の前ではちひろの態度は少し違っています。「お前が悪い!」から「もしかして私が悪いの?」に変わったということでしょうか。「自分が悪い」と認めてるわけではありませんが、その可能性は認めてるので、親友の前では譲歩して、本心に近い感情を出せたということだと思います。ここだけでも、実は桂馬に対してそんなに悪い感情は持ってないということがうかがい知れます。 

歩美はよい子

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ちひろがボクの悪口を言うと何で気分が悪いんだ?」という質問に歩美が赤面してしまうのは、まあ明らかですけど桂馬への好意(この段階では恋愛というほどではないかも)が原因でしょう。第一話での攻略ですね。歩美はちひろと大の仲良しだけど、桂馬のことも快く思っています。それなら、友達が別の友達の悪口を言うのを聞くのは気分がいいものではありませんよね

しかも、ちひろとの掃除当番を仕組んで仲直りのきっかけを作ってあげようというサービスっぷり。良い娘過ぎますね。

桂馬への好意が前面に描かれてる感のあるシーンですけど、単純に皆仲良くなりたいという、素朴な望みを持つ歩美の友達思いの性格が伺えるシーンかなあ、と思います。多分別の記事で書きますが、ちひろと対比される性格な気もします。

 

ちょっと踏み込んだ考察を。

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その智将の作戦は見事に的中し、仲直りのきっかけになりました。但し予想外の方法になりましたが。

先に話を切り出したのはちひろのほうでしたが、言い方もやっぱり素直ではなくて、この辺が桂馬と似てるなあ、とニヤニヤしてしまうところですね。それでも彼らの場合、切り出し方としては上々でした。なんだかんだで事が上手く運んだので。

ここで、「仲直りしようとしてるのかも」ということに感づいて、そのことに驚く桂馬。

この辺の意味を、この攻略に限らず、作品の結末であるちひろとのエンディングまでというスパンで考えてみます。

この場で、先に話を切り出してきたのはちひろです。そして、桂馬はそれに対して少しびっくりしてます。更に、165話で明らかになったように、ちひろは攻略以前の春頃から桂馬に好意(但し自覚ナシ?)を抱いていました。

ということは、この時「ちひろ→桂馬」ではあっても「桂馬→ちひろ」という感じではあまりなかったのかなあ、という気がします。ちひろ発信でアクションが起こり、桂馬は受け手側に回っていますからね。

桂馬がこの時ちひろのことをどう思っていたかということは、多分恋愛感情は無かったでしょうが、少なくとも落ち込んでるのを心配するくらいには大事に思っていたのではないか、というのが私の解釈です。

そして、この攻略を通じてちひろのことが気になりだした、という感じかと思っています。具体的にはどこで?というのは後述します。

 

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成り行きで、ちひろは桂馬に大胆にも

デートやキスしたことあんのか!!現実で!!」

と叫びます。もちろん、こんな質問ができるのは「してるわけない!」と踏んでるからに他なりません。傍から見れば、ギャルゲーばかりやってるメガネオタクに、女の子との縁なんてなさそうですしね。

でも、残念ながら経験はありました。それに対するこの反応、どう捉えるべきか。

少なくとも、「あり得ない!」と思っていたからこその驚きがあります。そして、単なる興味本位か、こういう面白いネタは知って友達と共有したいという女子特有の習性からか、相手が誰か知りたがります。

それから、これは私がそう考えたがるからなんですが、なんとなく桂馬のことを思っているなら、好きな人のそういう話は当然気になると思います。

ここで、邪魔が入らずにこのまま二人の話が進んでいけば、面白いことになっただろうに、とは思います。妄想ですが、そうするとよりちひろが自分の気持ちに気づきやすくなり、どこかの段階で桂馬への好意に気づき、別のエンディングになる気がしないでもないです。

 

桂馬の心境の変化

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ちひろから駆け魂を取り除くには、今回の場合自分が恋愛をする必要が無いと気づいて、わざわざエネルギーを費やさなくてよいと喜ぶ桂馬。そして、その場合、ちひろは自分ではなくてユータくんと恋愛をすることになります。

ここで、桂馬がちひろを異性として好きなら、この作戦で喜ぶはずはありません。というより、「表面上は機嫌が良くても、内心実はもやもやするので、時々浮かない顔をする」なんて描写が出てくると思います。しかし、前後を見てもそんな描写は一切無く、ユータくん攻略を進める桂馬は真剣そのものです。

ユータくん攻略作戦の様子は、桂馬が攻略といういわば仕事に真剣に取り組む性格、その攻略の手際の良さなどを表す役割があると思います。

でも、よくよく考えてみると、これは、この時点ではちひろのことを恋愛対象としては見ていないということを表していると思います。

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いまいち恋愛に対する本気度の感じられないちひろの適当さに困惑しているこの辺のシーン。自分的には、ここが、今度は桂馬がちひろに気持ちが傾き始める割と重要な場面かなと思います。

というのは、この攻略だけでの展開を考えると、むしろその後の「桂馬がちひろを傷つける」場面の方が重要だと思われます。そこでの感情のぶつかり合いがあってこそ、この攻略のエンディングにつながるので。

しかしながら、最終回までの流れを頭に入れると、重要だと思います。適当で曖昧で非論理的なちひろに桂馬が惹かれたと考えるからです。多分、そんな性格のちひろが理解不能で、空を眺めながら、物思いに耽り、彼女が気にかかり始めたところだと思います。ちひろがやってきたことに狼狽えて、少し照れたような顔を直後にすることが、その印なのかな、と思います。ちょっと強引な気もしますが。

 

ちひろはユータくんより…?

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ユータくん攻略作戦の後半。この段階になると、もうちひろの中で価値の序列が

「桂馬>ユータくん」

になっていると見ていいでしょう。ユータくんに作戦を実行する時間より、こうして桂馬と過ごす時間のほうが楽しそうですからね。ギャルゲーなんかでもよくあるパターンですね。恋の相談に乗ってもらうつもりが、その人自身を好きになってしまうという。しかしながら、見事にその気持ちと桂馬の気持ちはすれ違ってしまいます。とはいえ、主人公がヒロインの気持ちに鈍感なのはこうした作品のお決まりですからね。

 

ついでに言うと、もしかするとこの表情が、一番桂馬に対して素直な表情であるかもしれないと思ったり。ほとんどぼーっとしていて、桂馬を見つめているからです。これはどう見ても恋する乙女の視線ってやつですよ、多分。

素直に見れば、攻略について一生懸命作戦を考えてる桂馬の姿を見て、見直すというところでしょう。かなり意味深なコマですから、ここがこのエピソードでのエンディングへの伏線と捉えるのが一番素直だと思います。

前から桂馬を好きだったと考えれば、もっと色々想像できますけど。

 

おわりに

というわけでここまで読んでいただき、ありがとうございました!!

続きはそのうちあげますが、そこではもっと詳しく、話を広げて記事を書いていきたいと思います。

なにぶん初めてブログを書いたものなので、誤字脱字とか、おかしなところとかあれば、是非感想をコメントから頂けると嬉しいです

「ツマンネ」でも「よくわからん」でも「面白かった」でも何でも結構です。この記事もそうやって修正していくかもしれません。

ちなみに一番気になってるのは、こんなに画像使いまくって大丈夫かいな?ってことです。